「ジブリの絵職人 男鹿和雄展-トトロの森を描いた人。」を観てきた

update: September 2, 2007 | | Trackback (0)
category: art
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Totoro - Oga, Kazuo art exhibition
*写真は展覧会の最後にあったワークショップで作ったトトロの折り紙をジオラマに置いてみたところ。

東京都現代美術館で開催されている男鹿和雄の展覧会を観てきた。

・・これは重要なので、はじめに書いておこう。

僕が行ったのは日曜日で、10:00の開館と同時に美術館に入ったのだが、その時点で既に入場制限があり。10分ほど待った。会場には2時間ほどいて12時過ぎに出てきたら、すごい人だかり。看板みてみたらチケットを買うのに10分、入場するのに80分待ちとなっていた・・。ディズニーランドですか。車で行く場合も美術館の駐車場はすぐにいっぱいになってしまうので注意が必要です。

ということで、これを観る場合は朝早くに来る、そしてできれば平日の方がよい気がする。少なくとも休日のお昼過ぎにちょっと行ってみようかしら・・なんて気分で来ると大変な目に遭う可能性が高い。デートとかで来ようなんてときには破局の危機なんじゃないかと。

さて、男鹿和雄の世界。これはアニメというジャンルや背景画という設定を越えていて、完全にアートです。会場では「写真みたいー」と話している人が多かったけれど、写真というよりも、誰もがもっていて頭の片隅とかある風景をまとめあげて、それが絵として表現されている感じ。なので、誰もがなんだか懐かしく思って共感できる風景だったりするのだろうな。トトロでの田園風景や、おもひでぽろぽろの記憶のなかの景色とか。

そして一番の驚きだったのは、これらの背景画に使われている色数や描き方についての情報が共有されていること。美術ボードの端に色指定についてのコメントがあったりする。作品はアニメの背景画ということを考えればごく当たり前のことなのだろうが、こういうアーティスティックなものについて、細部の情報が公開され共有されているというのは新鮮。

なんかこう職人技とかアートって言葉では表現できないし、身をもって引き継ぐものであるという先入観に近いものがあったのだが、こうしてロジカルに引き継がれているのを見ると結構びっくりするものがある。「あれ、僕でもできちゃうんじゃない?」みたいな勘違いすら起きてしまいそうな。実際は引き継ぐためにはある程度のスキルと知識が必要だと思うが・・・。しかし世の中にある匠の技と呼ばれるものの多くは、じつは職人さんがもったいぶっているだけで、本当はこうして情報を共有できるものも結構あるのかもしれないな。どれとは言わないけれど。

宮崎駿のアニメという点でみると、いままでの観てきているジブリの世界観というのを別の方向から観て楽しめるというところも面白い。保管の際に折り曲げられていた美術ボード(コンセプト・アート)など、普通だったら目にすることのないアートを観てジブリが作っている世界を支えているものを感じることができる。あと、最後にあるトトロの折り紙を作るワークショップはかなり楽しいです。展覧会に行ったのであれば是非作ってみていただきたい。最後にマジックでトトロの絵を描くのだけど、みんな僕もそうだけど、でっかく笑っている顔を描いているのがおかしかった。やはりこれ、インパクトあってかわいいものな・・。

男鹿和雄画集II (ジブリTHE ARTシリーズ)
男鹿 和雄 スタジオジブリ
4198620741

written by sinn
 

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