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Previous: ジョアン・ジルベルト 来日公演 at 国際フォーラム (最終日) | Next: ASIAN KUNG-FU GENERATION - Tour 酔杯 2006-2007 "The start of a new season" at 幕張メッセ
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update: November 10, 2006 | Permalink
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category: daily Previous: ジョアン・ジルベルト 来日公演 at 国際フォーラム (最終日) | Next: ASIAN KUNG-FU GENERATION - Tour 酔杯 2006-2007 "The start of a new season" at 幕張メッセ ダライ・ラマ自伝 (文春文庫) チベット仏教の最高の権威者であり、インドにあるチベット亡命政府の指導者でもあるダライ・ラマ。2005年に中国の雲南に行った際にはチベット人の家にはどこにいっても巨大な毛沢東の肖像に隠れてひっそりと彼の写真が飾られていた。中国語ではダライ・ラマのことを大海活仏と書くのだが、ダライ・ラマとは日本でいうところの天皇陛下とかと同じように立場をあらわしている名前であり日本語訳すると「智慧の大海」という意味がある。 チベットで洗礼を受けた僕としてはやはり直接この目でみてみたい。ということで、会場となっている両国国技館まで。事前に映画を観た他に彼の自伝などを読んで学んでいたのだが、中国からの弾圧や迫害などがありかなり緊張した雰囲気になるのかと思いきや結構のんびりした感じ。マイペースぶりが昨日までみていたジョアン・ジルベルトにもちょっと似ているような気もする。会場には遅刻してきたし・・・。 ということでようやくダライ・ラマ登場。この人相当おもしろい。ノーベル平和賞までもらっていて、おまけに命だって狙われているような存在なのに本人としてはそんなことはどうでもいいことなのか泰然自若としていて、どんなときも穏やかでマイペース。権威をかさにきているようなところは微塵もなく威圧感もない優しい雰囲気。これはなんだろう。本物の人格者とはこういう風に親しみのあるものなのかと思った。偉ぶったり、威圧的なのは自分に自信がない人なのかもしれないな。 講演は外国からの参加者も多かったということもあり、チベット語ではなく英語で行われた。ダライ・ラマが話したことを通訳が和訳して解説するというかたちなのだが、ダライ・ラマは自分が話し終わってしまうと通訳の人が話をしている最中に鼻をかんだり、そこらじゅうに手をふってみたり、あくびしたり・・自分にあたっている照明がまぶしいからと自分のサンバイザーを取り出してアタマにつけてみたり・・とにかくマイペースで飾りがない。チベット仏教の本質をこの人は体現しているのかもしれない。のんびりとして穏やかで飾り気がない。シンプルな原則です。 話しの内容は初心者向けということもありとても明快で分かりやすいものだった。なんであれ、自分のできる範囲から変えていくことが世界につながってよくしていく第一歩になるということななのか。これをアル・ゴアにいわれてもいまいち信用できなかったりするのだが、ダライ・ラマにいわれると納得してしまうのは人徳ということだろうな。 一通りの講演が終わるとダライ・ラマに質問できるコーナーになるのだが、これがラジオ番組の人生相談みたいな感じになってしまいおもしろかった。「ラマちゃんのお悩み相談コーナー」とかやったらすごくおもしろそうだ。そこで分かったのはチベット仏教とダライ・ラマに対して神秘主義的な感じとか呪術師のようなイメージを持っている人が多いことだ。しかし、ダライ・ラマ自身にはそういうところは全くなく例えば「自分は闇の帝国の誰かに操られているような気がするのですが、それはなぜでしょうか」という質問には「I don't know」とばっさり切り捨てていた。まあ、彼の人生を考えると極めて現実的な人間(にならざる得ない)というのは分かりそうなものだが・・この世というか日本にはチベット仏教に対する間違ったイメージがまだ存在しているようだ。ということで、ダライ・ラマというのは超人でも神秘主義者でもなく、ものすごくストイックな現実主義者であり宗教家というよりも哲学者のような存在である。神様のチカラがどうとかいうよりも非常に現実的に経験に基づいた話しをする。このような宗教家って東西問わずほとんどいないと思う。 ところでチベット仏教、チベットの旅行記といえば河口慧海の旅行記はすごいおもしろい。チベットがまだ鎖国しているなかでインドから陸路チベット僧になりすまして入国するというすごいことをしています。当時なかなか信じられなかったのも無理はないか・・・。こちらの本もおすすめです。 チベット旅行記〈上〉 チベット旅行記〈下〉 Recent Entry
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