category: cinemas
Previous: ブロークバック・マウンテン/ Brokeback Mountain | Next: 白百合クラブ 東京へ行く
|
update: April 3, 2006 | Permalink
| Trackback (0)
category: cinemas Previous: ブロークバック・マウンテン/ Brokeback Mountain | Next: 白百合クラブ 東京へ行く
カンボジアに何度も足を運び、現地のNGOで クメール・ルージュによるプノンペン陥落あたりから都市からの強制退去、そして脱走というあたりのあらすじ。ドキュメンタリーのような感じで話は展開していき、結構残酷なシーンも多かったのだがそれほど印象には残らなかった。 むしろ、いままで実際に体験してきた人たちから聞いてきた話の方が生々しくて衝撃的だったからなのかも。たとえば、知り合いがプノンペンの古い家を借りようとしたとき床に洗っても落ちない人型のしみがあったとか(しかしそれでも借りたらしい)、子供の頃に地雷原を歩かされてきたおかげで地雷に精通した人だとか、クメール・ルージュと戦うためにオーストラリア軍のコマンダーから訓練受けていたとか、病院に行ったら子供が医者だったとか。でも、これってそんなに昔の話しではなくて、30年くらい前に実際起きていたことなんですよね。そして、僕が日本でぼけーっと過ごしている間にも、この国では毎日内戦で多くの人が死んでいってたわけです。その事実にただ、驚いてしまう。 さて、このなかで再認識したのは、アメリカ人というのは対個人での付き合い、ひとりひとりのアメリカ人というのはすごく良心的でいい人が多い。しかし、これが国となると自由と平和の名の下になんでもありな戦争をしかけているロクでもない集団となってしまう。これって何故なのだろう。いまのイラクのこともそうだけど、アメリカという国は自由とか民主主義にすごくこだわって大事なものを見落としている気がする。 映画の内容に話しを戻すと、すごく悲劇的なドラマなんだけど、それを単純なヒューマンドラマでお涙頂戴的にしていなくて、とても冷静にそして丁寧に話しをまとめていてすごく好感がもてた。ラストのシーンで流れるジョン・レノンのイマジンはありきたりではあるけれど、じーんとしてしまう。しかし、あの曲が歌う世界はいったいいつになったらやってくるんだろうね。 ちなみに、プノンペンにあるフランス大使館での籠城シーンについては、当時そこで通訳として活躍したフランソワ・ビゾの著書が詳細に書いてあり、途中でクメール・ルージュに連れて行かれた一家は誰なのかということから、衛生状態の問題まで当時の空気をリアルに伝えています。興味をもたれたかたはあわせて読んでみることをおすすめします。 カンボジア 運命の門―「虐殺と惨劇」からの生還 Recent Entry
トラックバックこのエントリーのトラックバックURL: http://1975.heteml.jp/mt/mt-tb.cgi/219 |
Flickr |