讃岐うどん遍路旅2日目

update: February 12, 2006 | | Trackback (0)
category: travel
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朝は6時前には目がさめる。しかし、部屋の空気がゴビ砂漠のように乾燥していて、のどがいたい・・。しかし、今日こそうどん屋巡りをしますぜ、ということで朝も早くから車で移動。

まず向かったのは「赤坂製麺所」。ここはなんというか、うどん屋の看板よりも整体かなにかの看板の方がでかくて(しかし整体は休業しているという噂)非常に分かりづらい、ってかなんか不思議な雰囲気だった。建物はよくいえば雰囲気あるが、普通に考えて相当古ぼけた雰囲気で子供のときに行った親戚の家みたいな感じがする。朝イチに近い客だったこともあり、おばちゃんは結構上機嫌で迎えてくれる。ここは麺を頼んだあとはカウンターに乗っているネギをハサミでちょきちょきと自分で切っていれていきます。そんで、店の名刺を渡されたのだけど住所を指しながら「ココ川になるねん」ってずっといってんだけど、なんのことやら全然分からず、横を流れている川幅が広がって店が流されてしまうんだろうかとか真剣に考えてしまった。あとから分かっただけど、町が合併して綾南町から綾町に名前が変わるってことだったらしい。てか、ちゃんと説明してよ、おばちゃん。

赤坂赤坂

さて、次を急ぎます。山越うどんに行ってみたらまだ開店していなかったので、なくなくここをパスして次に向かったのは「池内」。ここも製麺所で店のつくりはかなりディープ。正面のガラス戸をあけると「ここ入り口じゃないから!横から入ってきて」といわれてしまった。横ってどこだよ・・とか思っていると家と家のすき間からおじさんが出てきた、どうやらこのすき間を通って店に行くらしい・・どう考えても客を拒絶しているというかやる気がないというか。回り込んでみると、6畳ほどの裏口前みたいなスペースにとりあえずテーブルと椅子が置いてあってそこでうどんを食べている人がいた。ずいぶんとラディカルな光景というか、こういう人の家の庭先に簡易食堂みたいなのを出すというのはアジア的なものなんだろうか。なんだかカンボジアのベンメリアで行ったフォーを出す食堂を思い出した。そして、なぜか器は中華どんぶりだし。もう表面的なことにこだわってはいけないのだろうな。郷に入れば郷に従うまでです。麺は固めのしこしこした食感。コシが強いというか結構かためです。食感がないとなっていう人にはオススメなんじゃないかと思う。ちなみに店の横にはいけすがあってそこでは鯉が泳いでいます。

池内池内

次は近所にある「前場製麺所(まえば)」。ここは一見普通の食堂のよう・・というかやや古めかしい食堂のよう(実際そうなんだけど)。いまじゃ絶滅しつつあるリアルな昭和の雰囲気が味わえます。お店では小か大かを頼んで、暖かいのが食べたかったらカウンター横の桶というか鍋を使って自分で麺をあたためる必要があります。こういうのもかなりディープな体験じゃないかと思うんだけど、こっちの人にしてみたらごく普通のことなんだろうな。天ぷらなどのトッピングは好きなのを選んでお会計。しかし、うどんってのは見た目が似ているのにお店ごとに食感とか味が全然違っていて、どれも個性溢れていて面白い。こういうのってやはり生活に根付いていてそれぞれに信念があるからこそなんだろうな。

まえばまえば

さて、まだうどん屋巡りは続きます。ということで、行ったのは超有名店の「なかむら」。ここは今回行ったなかで唯一「観光地なんだな・・」と思わせるところでした。道路沿いに鯉のぼりが立っていてお店の場所は分かりやすくなって駐車場も広いし、田んぼは住宅街になっているし・・かつて村上春樹がかいたようなディープな光景はここにはもう見られません。お店は土蔵みたいな小ささなんですが、そこはもう半ば無法地帯というかなんというか・・先払いで会計を済ませているはずなのに、うどん食いながらそこらへんにある天ぷらつまんで食ってるおばちゃんとかいました。いったい人間としてどうなんだよ、それは。しかし、ブームのときはもっとすごかったんだろうな。こんな状況なのにお店の人とかはわりと冷静というか我が道を行っているというか・・・どうでもいいんだろな、きっと。今回の旅行を通して感じたのですが香川の人ってよそ者に優しいというか、全体的に暖かい人が多かった気がします。ちなみに、お店ではどんぶりをもらったら卵を割って麺を待ちます。そして、しょうがなどのトッピングを載せてお会計。麺はやや柔らかめで、つるっといけます。しょうゆを軽くかけて食べるとかなりうまい。お店の喧噪をよそに静かな場所で食べるうどんは幸せのひとこと。こういうのが自分の生活の近くにあるって、ヨーロッパの人たちがお気に入りのパン屋をそれぞれもっているかのように、すごく豊かな暮らしなんじゃないかと思う。

なかむらなかむら

さて、ここらへんでうどん屋巡りはやや限界。おなかをすかせるために、少し動いてみることにする。ANAのサイトにあった観光案内によると、善通寺にミニ八十八カ所巡り というものがあり40分ほどでお遍路さん体験ができてしまうらしい。なんと便利かつお手軽な、ということでさっそくまわってみることに。たしかに、それぞれのお寺の名前とか仏像があったりするのだけど、小さいものがあったりして結構見落としてしまいます。全体的にまったりとした雰囲気でお遍路さんというよりも、のんびり散歩を楽しむ感じ。「歩くことが健康です!」みたいな看板もあるし(余計なお世話だろとは思うが)。ということで、僕もこれで八十八カ所巡りをしたことに・・なるのか?

で、ここまで来たからにはとりあえず行ってみるかと金比羅山へ。ここは御本宮まで785段、奥社と呼ばれる厳魂神社までは1368段という参道の長い階段が有名で、豊かな自然のなか景色を眺めつつ階段を進んでいくのが気持ちがいいらしいのだけど、着いた瞬間から雪が降り出してきて階段を進むに連れて段々と吹雪のような感じに。天気予報では晴れっていっていたはずなんだが・・これってなんですか、修行ですか。ということで御本宮までいって、タッチアンドゴーですぐさま山を降りてきました。しかし、山をおりるとうそみたいに太陽が出てきました。さっきのあれはなんだったのだろう・・不思議な場所です。

金刀比羅宮金刀比羅宮

さて、体も動かしたことだし再びうどん屋。向かったのは郊外にある「山内うどん」。地図で確認したところ琴平からは結構距離あるのかと思いきや20分も車を走らせると着いてしまった。讃岐って色んなところが結構コンパクトにまとまっていて移動しやすい。それにしても、ここの店も普通に走っていると全然分からないようなところにあって、こんなので商売成り立つのだろうかと思ってしまうのだけど、お店はお昼過ぎの時間帯にもかかわらず結構混んでいて人気があるみたい。しかし、ここまでうどんを食べ続けているとだんだん混乱してくるというか、よく分からなくなってきます。いや、おいしかったんだけどさ・・でも天ぷらはちょっとしなびていた気がする。

山内山内

ということで、うどんもとりあえずは満足できるくらいに食べたし、のんびりと空港までのドライブを楽しむことに。高松市内から空港へ行く途中で空港から5分くらいのところに香南楽湯という道の駅があるのですが、ここはその名の通り温泉付きの道の駅で結構きれいそうです。今回は時間がなくて温泉に入ることはできなかったのですが、次に来るときにはぜひとも行ってみたい。ちなみに、お土産物類は空港で買うよりここで買った方が安いと思う。飛行機のなかで飲もうと地ビールを買っておいたのだけど、空港の売店より100円以上安かった。空港に行く前にはちらっとよってみることをおすすめします。

ということで、あっという間の二日間だったのだけど、とても奥が深く興味深い場所でした。日本の地方都市ってどこ行っても国道とサラ金ATMとファミレスの繰り返しで同じような景色になりつつあるなか、こんなにも特色がある場所ってすごく面白くて楽しかったし、これからも続いて欲しいものです。

今回行ったうどん屋さんのリストと地図はこちら
讃岐うどんマップ

written by sinn
 

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