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update: November 9, 2005 | Permalink
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タイトルになっている“in her shoes”は“in one’s shoes”で「(人)と同じ立場に身を置いてみる」といった意味があり、それが転じて「以心伝心」という意味があるようです。この映画に出てくるローズとマギーの姉妹は靴のサイズ以外に共通点は全くないふたりなのですが、まさに以心伝心という言葉がぴったりくる。 ストーリーは家族愛について、喪失と再生というテーマが軸となって進んでいきます。どことなく疎遠な父親、相容れない継母という環境に育ったローズとマギーをみていて思うのは、両親から掛け値ない愛情を受けることができない上に、理由も分からず不当な扱いを受け、その上誰の助けもないような状況ならば、ローズのように自分の殻にこもって周りとの関係に距離を置くか、マギーのように自傷行為といってもいいようなことまでして注目を惹こうとしてしまうよなって思う。はっきりいって、マギーはとんでもない女だし、人間としてもどうなのさって思うところもあるんだけど、そんななかで時折見える純粋で暖かい子供時代の思い出を大切にしているところがあったりして、憎みきれない部分があるよなって思う。 で、この映画はキャメロン・ディアス演じるマギーを中心にまわっていくのかと思っていたのだけど、トニ・コレット演じるローズの話しもちゃんとあって、それぞれに抱えている問題やら傷から自らの力で再生していく過程が描かれています。というと、なんだか暗そうな感じなんだけど、脇を固めるシャーリー・マクレーンとかがいい味だしていて飽きさせない。シャーリー・マクレーンなんて歳だけみたらもうすんごいおばあちゃんなんだけど、全然そんな感じしなくてキュートだものな。 ところで、喪失と再生というテーマについて。傷とか失われたものを修復する手段として「癒し」というものもあると思うのですが、どうも僕はこれって単なる馴れ合いっぽくて好きじゃないんです。なんか胡散臭くない?とか。例えば、傷ついたものを直す手段として外部からの力によってその傷を修復する手段(癒し)と、自ら「どうして傷ついたのか、その傷はなんなのか」を分析して新しく作り直す手段(再生)と、どっちが自分のためになるのかっていうと、そりゃしんどいことも多いけれど後者なんじゃないかと思う。この映画はそんなことをいっているような気がしました。そして再生あってこその赦しっていうものが出てくるのかなと。言葉尻とらえて何うだうだいってんだって言われれば、まあそれまでなんですけれどね。 まあ、こんなこと考えなくても家族愛の物語としてすごくよく出来ている映画です。今年みた映画のなかでトップクラスにおすすめ。 Recent Entry
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