東京都現代美術館:MOTコレクション(常設展)1920年代の東京/1960年代以降の美術

update: October 29, 2005 | | Trackback (0)
category: art
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東京都現代美術館に行ったついで、 イサム・ノグチ展とともに常設展の方も面白そうなので観てきました。すごく空いていたし、のんびりできそうだったので。

まず、1960年代以降の美術から。とにかくデイヴィッド・ホックニー(1937-)の作品が面白い。絵はどれもシンプルな額縁に収められているのだけど、その内側に自分で豪華な額縁を描いてみたり、ちょっとふざけた感覚で美術館に置かれている絵画というものの概念を変えてくれる。デイヴィッド・ホックニーの作品以外にも巨大な樹木を削りだしただけのような、木の香りが部屋中に漂う作品とか表面を観て考えるだけじゃなくて、色んな角度から物事をみたり、色んな感覚をもって体験してみると面白そうだと感じさせるものがある。僕にとってこういう現代美術って感動することはないんだけど、こういう実験的な手法をみての新しい発見はすごくあるしまた別な意味ですごく面白い。

次にみたのは1920年代の近代東京の街角を版画で表現した作品。版画の陰の部分とのコントラストを切り絵のように使っていて、デ・キリコの絵のような感じもあり、東京の街並みもいまと同じようでいて少し違っていたり、ちょっと不思議感じがする。1920年代の東京って、すごく近いのに絶対に行くことの出来ない世界っていうことが、この作品たちの印象をより不思議なものにしているのかも。

さて、次の部屋。ここで最も印象に残ったのは横尾忠則の「暗夜行路(リンク先に作品集があります)」のシリーズ。これは彼の故郷である西脇市の風景をモチーフとして描かれているのだけど、暗闇に消えていく道路と手前の風景の鮮やかさ、遠近感の強調されたその画面は引き込まれそうな強烈な印象がある。実際に行ってみたら普通の街角なのかもしれないけれど、その風景のなかに潜むなにかすごく強烈なもの(暗闇とか街頭に照らされた道路とか、なんとなく不安な闇とか)を取り出してきて、そこを強調して描くとこういう感じなのかも。なんだか分かんないけど圧倒的。そんな感じの絵でした。

ということで、しっかりと芸術の秋を堪能した1日。なお、この常設展は12月18日(日)まで開催中です。

written by sinn
 

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