レイ/ Ray

update: March 6, 2005 |
category: cinemas
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2004年に亡くなったレイ・チャールズの伝記映画。つい最近、ジェイミー・フォックスがこの作品でアカデミー主演男優賞を取ったので、再度拡大公開されたようでそのタイミングで観てきました。意外にも結構お客さんが入っていた。さすがアカデミー賞。効果ってのはあるものなのだな。

しかし、ジェイミー・フォックスはすごかった。あの世からレイ・チャールズが降臨してきてジェイミー・フォックスに乗り移っているかのようだった。なんでも、レイ・チャールズの伝記を映画にする構想は前からあって、脚本も本人がチェックしていたようなのだけど、レイ本人が「自分の役ができる適役がいない」ということでずっとお蔵入りになっていたみたい。それが、ジェイミーの出現により「オレの役をできるのは彼氏かいない!」ということで、一気に話がまとまっていったみたい。レイの生前に結構長いこと一緒の時間を取って本人から演技指導?のようなものを受けていたみたいだが、それにしてもすごい。軸となっている音楽史の部分は「ザ・ブルース・ムービー・プロジェクト」の映像を彷彿とさせる生々しいドキュメンタリーのよう。「五線譜のラブレター」とかもそうだけど、最近は音楽をテーマにした良質な映画が沢山出てるな。

ところで、映画のなかではレイ・チャールズのいい部分だけではなく、人間としてどうなんだ?っていうようなところまで描かれています。浮気をしまくって子供が12人とか子供の頃に起きた事件のトラウマや、それから逃避するためにヘロイン中毒漬けの生活など、本人にしてみたら隠しておきたいんじゃないだろうか、ということまで描かれています。伝記として、これはすごいと思う。そして、音楽的な成功と引き替えに、誰も寄せ付けないものすごく深い孤独を背負うことになってしまった人生にはあまりにも大きな代償であるような気がしたし、なぜだかダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」の主人公と重なってみえる部分があった。これって、しゃべり方とかのせいかな?

成功するってのも、引き替えに失うものが多そうで、なかなか大変そうだなあ・・・。この映画みて、僕は適当にささやかなやつがあればいいやって向上心のないこと思っちゃう僕はダメ人間です、はい。

written by sinn
 

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