『出発点―1979~1996』宮崎 駿

update: February 20, 2005 | | Trackback (0)
category: books
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出発点―1979~1996
宮崎 駿
スタジオジブリ 1996-08


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カンボジアに持って行って読んでいた本。600ページにわたって宮崎監督の世界が濃密に語られている。モノを作っている人間にとっては共感できるところが多かったし、カンボジアのモノを作っている現場でこの本を読めたのは色んな意味で面白かった。いやでも、たとえモノを作っていなかったとしてもなんかこの世界の濃さが面白いとは思うけれど。

どこが面白いのか。まず、宮崎駿とNGOの主催者である森本さんがすごく似ているということ。なんていうか、モノ作りに対する妥協のなさもそうだし、そのことに対して損得抜きにこだわる。職場とはどうあるべきかという理論も似ている。しかしなんといっても、いってることが終始一貫してないところとか、なんだかちょっと変わり者っぽいところも、読んでいるほどに似ている・・と思ってしまう。

もうひとつは、彼のモノ作りへの仕事観やマネジメントについて。経営哲学についてなど独自の視点で捉えていて、「“今日はここまでで残りは明日”とか仕事を残してはいけない」というところには、僕ももっとがんばらないといかんなと、ちょっと身につまされるものがあった。

ときには言い訳とか自己保身みたいな言葉もあったりして、完璧な訳では決してないけれど、だからこそ飾らないありのままの姿をみることができるのだと思うし、そういうところになんともいえない人間臭さを感じて、それこそが宮崎駿とその作品のよさなのかもと、そう思った。人間って一筋縄じゃいかないし、矛盾もおかしさも含んでのものなのだな。とにかく必読の一冊。本棚のよい場所に飾っておこう。

written by sinn
 

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